50代・60代からのトレンチコートとの心地の良い付き合い方とは?
2019, 01, 10
みなさん、こんにちは
Jazz広報の大山 旬です。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、僕の本業はファッションスタイリストです。これまで1000名以上の方をコーディネートさせていただきました。
最近では本の執筆も行っており、現在5冊の本を出版させて頂いています。
今回は「スタイリストとしての視点」から「トレンチコート」について少しお話をさせて頂きたいと思っています。
時々、Jazzのお客さまから、「私たちの年代でもトレンチコートは似合いますか?」というご質問をいただきます。たしかにトレンチコートはチェスターコートに比べると、ややカジュアルな印象を持たれるかもしれません。
ですが、50代・60代の大人の女性にもトレンチコートは十分に着こなすことができます。トレンチコートは長年、定番的なコートとして多くの女性たちに愛されてきたアイテムです。
元々は少し大振りなデザインでしたが、ここ5〜6年では割と細身のスッキリとしたデザインのものも増えました。
ですが、この1〜2年で「ビッグシルエット」と呼ばれる、たっぷりとゆとりのあるサイズ感が一気に増えてきています。トレンチコートもその影響を受け、ゆったりめのシルエットのものが増えました。
ゆったりとしたサイズ感というのは確かにタイトなものよりも着やすいです。ただ、本来のご自身のシルエットよりもかなり大きくなるため、上手く着こなさないと太って見えてしまいます。ましてやトレンチコートという、ややカジュアルさを感じるようなコートはサイズ感はあまり大きすぎない方が素敵に着こなせます。
Jazzでトレンチコートを作る際には、この点に十分な注意をしました。流行はビッグシルエットだけど、野暮ったい見た目にはしたくない。でもタイトすぎるのも着心地も悪いですよね。
そこで脇下や身幅などは以前Jazzで作っていたトレンチコートよりもややゆとりをもたせています。ただシルエットは見た目にはスッキリと見えるので、野暮ったい見た目にはなりません。
みなさんもトレンチコートを探される際には、ぜひ「サイズ感」に注目してみてください。あまりビッグシルエットになりすぎず、長く使えるようなデザインを選ぶことが大切です。
なぜなら「ファッションは変わり続けるから」です。タイトなシルエット、大きめなシルエット、これはどっちが正解というわけではなく、ぐるぐると流行はめぐり続けます。
世の中にタイトなコートがたくさん出回れば、その反動でおしゃれな人は大きなシルエットのコートを好むようになります。その逆もまたしかりです。
トレンチコートのようないつの時代も変わらない定番的なコートは、そういった流行に左右されない「タイトすぎず、大きすぎないオーソドックスなサイズ感」を選ばれると良いでしょう。流行に左右されずに長く使えるからです。
毎年のように様々な服が生まれる中で、トレンチコートはずっと定番アイテムとして多くの女性に愛されています。それはなぜなのでしょうか?
トレンチコートは様々な着こなしを可能にしてくれます。上の写真のように、ホワイトジーンズを合わせて、爽やかに着こなすこともできます。ベージュという色はやわらかな雰囲気を漂わせてくれます。
その一方で肌色に近いため、ぼやけて見えることもあります。そういう時には、他のアイテムでバランスを取ればよいのです。ホワイトパンツの爽やかさの溢れる色を足せば、着こなしに清潔感が漂うようになります。
一方で、ベージュにブラウンなどを合わせてしまうと、どうしても老けて見えてしまうのです。ホワイトのように明るい色、もしくはネイビーやブラックのようなハッキリとした色を合わせると、ベージュの美しさが際立ちます。
トレンチコートはきれいめなアイテムだけではなく、ブルージーンズのようなカジュアルなアイテムにもよく合います。あまり色落ちしすぎていない濃い色のジーンズを合わせることで着こなしが引き締まります。
シャツのようなきれいなトップスにも合いますが、ボーダー柄のニットのようなカジュアルなものにもハマる。この振り幅の広さこそトレンチコートの最大の魅力だと僕は感じています。
ネイビーのトレンチコートはフォーマルさも漂いますし、着こなしが引き締まります。ただ、どの色にもメリットとデメリットが存在します。ネイビーの場合、全身が重たく見えてしまう可能性があります。
そこはコーディネートでカバーすればいいのです。上の写真ではホワイトのタートルネックを差し込むことで、明るさを足しています。ボトムスをホワイトにするのもいいですね。
ネイビーコートには明るい色を合わせる。ということだけ覚えておいていただけば、とてもシャープな見た目が簡単に実現できます。
トレンチコートという大定番のアイテムも、どのようにコーディネートするかで、まったく見え方が変わります。色が重たくなりすぎていないか。引き締まる箇所はあるか。そういった部分に注意を払いながら着こなせば、これほど便利なアウターは珍しいです。
しかも春、秋、冬の3シーズン使えるのも便利ですね。1着持っておいて損はない大定番のアウターと呼ばれる理由が僕にはよく分かります。
僕は「着回し力の高いアイテム」がとても好きです。どうコーディネートするかで、まったく表情が変えられる。そればベーシックなアイテムの強みだと思うんですね。
上の写真のように、ワイドパンツと合わせることで、サイズ感を大きく上下で変えてみるのも面白いですね。
ぜひみなさまの自由な発想でトレンチコートを楽しんでみてはいかがでしょうか?
今日も素敵な1日をお過ごしください!
スタイリスト大山 旬
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